
大学生の頃に学んでいた建築に携われる仕事をしたいと思い就職先を探しているときに<きんでん>に出会いました。建築そのものではなく、照明や空調、情報通信といった設備のプロだからこそできる内装があると思い入社を希望しました。
実際、入社をしてみると思っていた印象通り、高い知識力や技術力を持った社員の方々ばかりで「ここなら、自分が知らない建築に携わる仕事ができる!」と意気込み、仕事に邁進することを心に誓いました。しかし、現場に入ってみると、専門用語の多さに驚愕。内装の仕事は、総仕上げ的な役割であるため、建築から設備まで幅広い知識が必要なことも初めて知ったのです。内装の下地に使用する軽量鉄骨を意味する“LGS”という言葉すら知らないところからのスタートでした。
早く専門用語を覚えなければ、仕事で成果をあげられないと思い必死でメモをとろうとするのですが、あまりにも覚えることが多すぎて追いつかない状況もしばしばあったほどです。
私たちが培ってきた技術や知識を駆使することで、なにもなかった空間がどんどん用途に合わせた空間に変わっていく。それが、内装の仕事の魅力だと思っています。この仕事は、個人的な表現の場というよりもお客さまである施主さまのご要望にいかにしてお応えしていくかが重要だと思っています。コストの範囲内でいかに機能性やデザイン性を高めていくか。そんな細部までにとことんこだわれることに喜びを感じられる、そんな人がこの仕事に向いているように思います。