
高校では電気科で配電工事に関心を持っていたので<きんでん>に入社をしました。当初は、初めての寮生活や、仕事についていけるか不安がつのり、戸惑うことも多くありました。しかし、「きんでん学園」で行う研修で同期の仲間たちと出会うことができました。集団生活を通して専門知識を学ぶなか、もっとも大切なものと出会えたことで自然と会社生活にも慣れていきました。
たとえ、どれほど困っていても支え合い、喜びを分かち合える関係。生涯にわたる大切な宝物のように思い、今でもあのときの関係は変わらず強い絆で結ばれています。そんな出会いに恵まれただけでも、<きんでん>に入社できてよかったと思っています。

現在は、現場での配電工事と平行して、後輩の指導にもあたっています。新入社員と先輩がチームを組んで、実際に現場実習を行うことで実践的な技能を学ぶ訓練です。私自身がそうであったように、新入社員は大きな不安を抱えながら訓練をしています。その不安を少しでも和らげるような指導を心掛け、なおかつ技術や技能をマスターしてもらう。その指導の甲斐があり新入社員が日に日に成長していく姿は自分以上にうれしい瞬間も多くあります。
また、指導をしながら後輩の言葉や行動から学ぶべきことも少なくありません。そうしたいっしょになって高めていけることが、指導においていちばんのやり甲斐につながっています。

配電工事の仕事は、決して一人だけの力では満足のいく成果をあげられません。その現場に携わる技術者全員が一丸となってチームワーク力を高めなければ、安全な電気をみなさんの家庭に送り届けられないと思っています。だからこそ、普段からお互いに気遣い合うことはもちろんですが、情報や技術も共有し合いながらみんなで成長を目指すこと、それを心がけるだけで、ベストな仕事として提供できると思います。
自分だけではなくチーム全体で高め合うことは簡単なことではなく、時として大変な面も数多くあります。そういったいくつもの壁を何度も乗り越え、しっかりと作業を終えた後にお客さまから「ありがとう!」の一言をもらうと今までの苦労や疲れが一気に吹き飛んでしまうほどうれしいものです。今後も、この気持ちを忘れることなくチーム力を大切に仕事に向かっていきたいと思っています。
各家庭や工場に電気を安定的に届ける、<きんでん>の配電工事施工の仕事