お知らせ 2023.12.01

再生可能資源由来「リニューアブルディーゼル燃料」の実証実験を開始

 サンユエネルギー株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:中村昭三、以下「サンユエネルギー」)及び株式会社INPEX(本社:東京都港区、代表取締役社長:上田隆之、以下「INPEX」)、 当社は、INPEXが調達し、サンユエネルギーが供給する再生可能資源由来燃料「リニューアブルディーゼル※1」(Renewable Diesel、以下「RD」)を、当社の教育訓練施設であるきんでん学園(兵庫県西宮市)における資材運搬用トラックの燃料に使用する実証実験を開始します。

 約1年にわたる本実証実験では、RDの利用に伴うさまざまな要素について調査し、将来の展開を検討するものです。 なお、兵庫県では、RDを燃料とするトラックの公道走行は今回が初となります。

 今回使用するRDは、INPEXと協業体制を構築する伊藤忠商事が、世界最大のRD製造者であるフィンランドのNeste OYJ(本社:フィンランド、President and CEO:Matti Lehmus、以下「Neste」)から調達し、 伊藤忠エネクスがINPEXに供給するものであり、ライフサイクルアセスメント※2ベースでの温室効果ガス(GHG)排出量で、石油由来軽油比約90パーセントの削減を実現できることから、GHG排出量削減に大きく貢献できる次世代リニューアブル燃料として、今後各分野でのさらなる利用拡大が期待されています。 またRDは、軽油燃料のエンジンを改造することなくそのまま使用できるため、車両への追加投資が不要です。 今回のきんでん学園の資材運搬用トラックの燃料に使用する実証実験により、工事車両の脱炭素化へつなげていきたいと考えています。

 今後も3社は、軽油からRDへの切り替えによる工事車両の温室効果ガス削減をはじめ、さまざまな取り組みを推進し、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

※1 リニューアブルディーゼル:食料と競合しない廃食油や廃動植物油等を原料として製造される次世代型バイオ燃料

※2 ライフサイクルアセスメント:製品やサービスに対する環境影響評価の手法のこと