お知らせ 2021.03.11

VR(仮想現実)技術を用いた安全体感教育の第3弾を開発
「VR教育ツール ナイフの使い方 切創災害コンテンツ」

 当社は株式会社クリーク・アンド・リバー社(東京都港区 社長:井川幸広)と共同で「VR教育ツール ナイフの使い方 切創災害コンテンツ」を開発しました。両社はこれまでに「VR電力量計アーク災害体感教育ツール」「VR高所作業車逸走災害体感教育ツール」を開発し、安全教育などで使用されVR技術を用いた安全教育の実績を積み重ねてきており、今回が3つ目のコンテンツとなります。今回開発したコンテンツでは過去のコンテンツとは違い、素手でVR空間にあるものを操作できるハンドトラッキング機能を用い、自身が手先を動かすことによりVR空間内で手先の細やかな動きまで再現可能な仕様となっています。また利用者が見ている映像をディスプレイなどに映し出すことが可能で随時の指導が行え、当社事業所内教育で活用することで労働災害の防止ならびに高品質な工事施工への貢献が期待できます。

【開発の背景】

 当社は一昨年より、経験の浅い施工系社員の危険感受性を向上させることを目的として、受講者が容易に利用可能な可搬型のVR技術を用いた教育ツールの開発に注力してきました。これまでのVR教育ツールにおける教育効果を確認できたことから、新たなコンテンツについて検討を行い、特に若年層において災害が多く発生している、ナイフの使い方および切創災害に着目しました。

 ナイフ使用時の危険性・誤った使い方による災害リスクを体感し、危険感受性を高める上で一つの有効なツールとして安全教育での活用が期待できます。

【教育ツールの特長】

①利き腕ならびにナイフの持ち方が選択可能

②利用者が見ている映像をディスプレイなどで写すことが可能

③機器の設置・設定作業が容易

④運搬が容易

⑤新規コンテンツの追加が容易

【教育ツールのハードウェア仕様】

VRゴーグル
・ディスプレイ 縦 1440×横 1600 ドット、有機ELディスプレイ
・メモリ容量 64GB
・6自由度空間位置決め機能
・本体重量571g

【今後の展開】

 今後は、他の災害事例のVR教育ツール化を検討し、実災害と同様の感覚を体験できるこの教育ツールを用いた安全教育を展開していきます。当社は引き続き、作業の安全性と効率化を実現する製品や工法の開発を通じて安全体感教育の充実を図り、設備工事業界の発展に寄与したいと考えています。

今ツールでは利用者が見ている映像の共有が可能