お知らせ 2019.05.17

「省エネ・蓄エネ・創エネ」を最適制御する
AIを活用したエネルギー・マネジメント・サービスへの取り組み

 当社は、建物内の電気、空調・衛生設備の省エネ運転を行うために、AI(人工知能)を用いた最適制御に関する実証試験を当社東京本社ビルで行っていましたが、このたび、蓄エネ、創エネ機能※を新たに追加し、近年多発する災害に対するBCP(事業継続計画)の一環として取り組むことにしました。当社は今後も引き続き、省エネ、蓄エネ、創エネの最適制御に関する研究を進め、お客さまへの「エネルギー・マネジメント・サービス」の提供を目指します。

【背景】

 近年、あらゆるものがネットワークに接続され、IoTという言葉が一般的となりました。また、電気設備業界においても、太陽光発電やリチウムイオン蓄電池などの普及により、マイクログリッドとしてエネルギーを制御する時代となってきています。その反面、電気および機械設備の管理業務は、人手不足や高齢化により熟練した施設管理者の減少が懸念されています。そのような中、当社はエネルギーコストの削減、電気および機械設備の管理業務の効率化を実現するため、AIを活用したエネルギー・マネジメント・サービスの提供に取り組んでいます。

【AIを活用したエネルギー・マネジメント・サービスの特徴】

 本サービスを実現するためのシステムは、AIクラウドと現地建物内に設置するAIコントローラから構成され、既存の中央監視システムと連携しながら設備機器の運転データをAIクラウドに送り、機械学習・相互学習を用いて各設備機器の最適制御を行います。これまでは、建物の設備機器の最適制御には長年の経験が必要でしたが、AIを活用することで熟練した施設管理者とそん色の無い、あるいはそれ以上の省エネルギー化を行い、人手不足の解消を図るとともに制御の質の向上を図るもので、オープンインターフェイスの採用により、さまざまなメーカーの中央監視システムと連携することができ、既存建物への導入コストを抑えることができます。BCP対策の充実を図るために今回追加した蓄エネ、創エネ制御機能により、万一の停電時には、事前に選定した必要最小限の負荷設備に対し太陽光発電設備や蓄電池から電力を供給するとともに、平常時においても負荷設備の電力需要に応じた蓄電池の充放電制御や太陽光発電設備の発電出力制御を行うことができます。

【今後の展開】

 本取り組みは「AIを活用したエネルギー・マネジメント・サービス」として、5月22日から24日にかけて東京ビッグサイトで開催される「JECA FAIR 2019~第67回電設工業展~」で展示します。会場では、実証試験案件におけるエネルギー制御状況のデモをご覧いただけます。

 今後は、実証試験中の蓄エネ制御・創エネ制御も含め、さまざまな用途の建物への導入を推進し、効果の検証およびノウハウの蓄積を実施しながらシステムおよびサービスの精度向上に努め、エネルギー・マネジメント・サービスのプラットフォームに発展させるよう開発を続けてまいります。

※蓄エネ:蓄電池などのエネルギー貯蔵設備、創エネ:太陽光発電などの発電設備

AIを活用したエネルギー・マネジメント・サービスのしくみ