お知らせ 2018.04.27

降雪地帯の送電線張替作業の安全性と作業効率を向上
「自走式難着雪リング取り外し装置」を開発

 当社は、降雪地帯の送電線に雪害防止のために30cm間隔で取り付けられているプラスチック製の難着雪リングを取り外すことができる「自走式難着雪リング取り外し装置」を開発しました。この装置を用いることで送電線張替作業時の安全性と作業効率が向上します。

開発の背景

 降雪地帯では湿った雪が送電線に付着し、この付着した雪が送電線から落下した際の反動により送電線が大きく跳ね上がります。また、雪が付着した送電線は強風にさらされ大きく揺れ動きます。これらの現象により隣接する送電線と接触して短絡が発生すれば停電事故や送電線損傷を誘発し、さらには送電線の風圧荷重が増大して鉄塔倒壊などの原因となります。そのため、送電線の径間全域に渡り、30cm間隔で難着雪リングを取り付けることで、送電線上に付着した雪が送電線の下側に回り込みながら落下し、増大する着雪を防止することができます。

 一方、送電線の張替工事を行う際には、経年劣化した難着雪リングが地上に落下する恐れがあることから、作業者が宙乗りして1個ずつ取り外しているのが実情でした。また、送電線の断面積が100mm2未満の場合では安全上の規定により命綱を支持する支持線を新たに架設し、作業終了後はその支持線を撤去していました。このような現状から、作業者の身体的疲労の軽減、危険要因の削減、作業効率の向上を目的とした「自走式難着雪リング取り外し装置」を開発しました。

自走式難着雪リング取り外し装置の特長

① 小型コンパクト

② 設置作業が容易

③ リモコンで遠隔操作が可能

④ マイコン搭載で走行を制御(取り外しできない場合、後方のセンサーで停止→後退→再取り外しを制御)

⑤ 吊り金車を同時延線し作業時間を短縮

装置の仕様

① 総 重 量:33kg

② 寸  法:[W]550㎜×[H]633㎜×[D]400㎜

③ 走行速度:7m/分

④ 連続使用時間:約80分(距離約500m)

⑤ 牽 引 力:約100 N(約10kgf)

⑥ 登坂能力:約40度

⑦ 適用電線:38mm2~100mm2

今後の展開

 「自走式難着雪リング取り外し装置」は、5月23日から25日にかけてインテックス大阪で開催される「JECA FAIR 2018~第66回電設工業展~」に出展し、同展示会の製品コンクールにも参加します。当社は、作業の安全性と効率化を実現する製品や工法の開発を通じて、高品質で低コストの設備をご提供し、設備工事業界の発展に寄与したいと考えています。

自走式難着雪リング取り外し装置

技術的事項の問い合わせ先

株式会社きんでん 京都研究所

TEL 0774-73-0730