2023年度 安全衛生管理基本計画
Ⅰ. 社長安全衛生基本方針
昨年度は、複数の感電災害とアーク火傷災害、さらには墜落死亡災害、挟まれ死亡災害と危機的な災害を続発させた年であった。 17年7月以降、重篤災害ゼロを継続していたことで、どこかに慢心はなかったか、猛省し初心に返り、再スタートしなければならない。
本年度は、中期経営計画において「飛躍に向けて力を蓄える期間」と位置付けた前半3年の最終年度であり、重要な年である。 改めて、企業活動の根幹は「安全と健康」であることを認識し、活動を展開する必要がある。
安全は、自らの身は自ら守り、仲間も同じく守るという大原則を、いま一度、関係者全員が肝に銘じ、管理者から現場最先端まで、それぞれの持ち場で安全確保に努め、災害を撲滅しなければならない。
衛生は昨年10月、従業員が、心身ともに健康であり続け、一人ひとりがより活力をもって働けることが、会社の持続的成長の源であるとの考えに立ち、健康経営宣言を発出した。 今後とも、組織と個人が一体となって、心身の健康保持増進を推進していかなければならない。
働く仲間全員が、これらのベクトルを合わせ、安心、安全で快適な現場・職場づくりを推進する。
Ⅱ.目標
【安 全】 重篤災害ゼロ・感電災害ゼロ(アーク災害含む)
【衛 生】 定期健康診断結果要治療者率の前年度比減少
Ⅲ.スローガン
【安 全】 一歩先 見つめて摘み取る 危険の芽 みんなで目指す ゼロ災害
【衛 生】 交わす言葉に思いやり みんなで作ろう快適職場
Ⅳ.重点推進事項
《安全》
- 1.安全管理体制の機能強化
- 2.日常安全管理におけるリスク低減活動の強化
- 3.安全を最優先に考える人材の育成
- 4.交通加害事故減少取り組みの充実
《衛生》
- 1.メンタルヘルス不調の未然防止・早期対応
- 2.健康診断後のフォローと指導
- 3.新型コロナウイルス感染拡大防止
- 4.がんの治療対象者の早期発見
- 5.現場および事業所において有事の際に心肺蘇生が実践できる人材の育成
ISOの取り組み
ISO9001/14001/27001認証登録
<きんでん>は1996年に電力支社でISO9001の認証を取得以来、1999年にはISO9001の認証を国内全域で取得し、2001年には国内全域でISO14001の認証を取得しました。
更に情報セキュリティ分野では、2006年にネットワーク保守サービス「RTS」でISO/IEC27001の認証も取得して以来、当社はISO規格に基づきマネジメントシステムを運用しています。
きんでん品質管理システムの取り組み
<きんでん>の一般工事部門では、20年以上におよぶISO活動の実績をふまえ、ISO規格への適合をISO9001/14001:2015に基づき、2022年2月以降、ISO認証からきんでん品質管理システム(KMS:Kinden Management System)の運用によるISO適合証明に切り替え、更なる顧客満足・業績向上を目指してまいります。
<きんでん>の一般工事部門におけるプロジェクトの6大管理(品質(Q)・コスト(C)・工程(D)・安全衛生(S)・環境(E)・コンプライアンス(+C))を網羅し、その中にISO(品質・環境)の要求事項を加えた、全社共通の「きんでん品質管理システム(KMS)」を運用することで、更なる優れた設備とサービスを提供してまいります。
ISO適合証明とは、企業等が自社のマネジメントシステムがISO規格に適合していることを表明する方法の一つです。
ISO規格においても以下の4つが示されています。
- ①自社のマネジメントシステムがISO規格に適合していることを宣言する。
- ②顧客などの利害関係者に自社のマネジメントシステムがISO規格に適合していることを確認してもらう。
- ③組織外部の第三者に自社のマネジメントシステムがISO規格に適合していることを確認してもらう。
- ④外部機関によってマネジメントシステムの認証・登録を得る。
当社では、多くのお客様とのつながりを考慮し③の第三者に確認してもらう方法で④の認証登録から切り替え、ISO適合証明を受領しました。
なお、ISO9001/ISO14001認証につきましても、KMSへの切り替え中のため、継続して下記のとおり登録しています。
<ISO9001/ISO14001>
審査登録機関:一般財団法人建材試験センター(JTCCM)
- ・京都、神戸、奈良、和歌山、滋賀の5支店及び東北支社
- 適用範囲:電気関連施設の設計及び施工
審査登録機関:一般財団法人日本品質保証機構(JQA)
- ・電力支社※
- 適用範囲:送電線設備・発変電設備の設計及び施工
- ・本店
- 適用範囲:ネットワーク保守サービスのためのサーバシステムの運用管理
<ISO/IEC27001>※
審査登録機関:英国規格協会(BSI)
※印につきましてはKMSへの切り替え予定はありません。
きんでんの研究開発
たゆまぬ研鑽と豊かな想像力で社会の夢を実現する。