2025年度 安全衛生管理基本計画

Ⅰ. 社長安全衛生基本方針

 昨年度は、感電災害、墜落・転落災害を発生させ、更に不慮の災害により尊い仲間の命を失うこととなり、残念ながら安全目標は未達となった。

 中期経営計画では、成長Visionとして高い目標を掲げ、その実現に向け取組みを進めているところですが、改めて企業活動の根幹は「安全と健康」であることを認識し、取り組む必要があります。

 当社の最も大切な経営資源であり強みの源泉は「人財」です。その根底にあるのは「人と心」であり、事業に関わるすべての人とその家族が「幸せ」に暮らせる会社を目指し、やりがい・働きがいのある職場環境づくりに全員が取り組まなければなりません。

 安全については、過去の死傷災害を猛省し、自らの身は自ら守る、仲間も同じく守るという大原則を全員が肝に銘じ、管理者から現場最前線まで、それぞれの持ち場・立場で安全確保に努めること

 衛生については、時間外労働の上限規制適用への対応をはじめとする「働き方改革」を推進し、健康経営宣言に基づき「従業員の健康増進の支援と職場環境改善を積極的に推進」し、組織と個人が一体となり、心身の健康保持・増進を図ること

 私たち全員が、思いを同じくし、安心・安全で快適な現場・職場づくりを目指す。

Ⅱ.目  標

【安 全】 死亡災害ゼロ

      感電・アーク災害ゼロ、墜落・転落災害ゼロ

【衛 生】 健康に関わる各指標の前年度比改善

      ①うつ病等精神障害による疾病休業日数率の前年度比改善

      ②定期健康診断結果要治療者率の前年度比改善

      ③健康チャレンジキャンペーン参加率の上昇

      ④長時間労働者に対する面接指導実施率の前年度比上昇

Ⅲ.スローガン

【安 全】 慣れた作業に落とし穴 手順を守って「ゼロ災害」

【衛 生】 小さな気遣い 大きな絆 みんなで生みだす快適職場

Ⅳ.重点推進事項

【安 全】

  1. 1.安全管理体制の機能の充実
  2. 2.日常作業におけるリスク低減活動の強化と実践
  3. 3.安全を最優先に考える人材の育成
  4. 4.交通加害事故減少取り組みの充実

【衛 生】

  1. 1.メンタルヘルス不調の未然防止・早期対応
  2. 2.健康診断後のフォローと指導
  3. 3.長時間労働者への産業医による面接指導の確実な実施


ISOの取り組み

ISO9001/14001/27001認証登録

<きんでん>は1996年に電力支社でISO9001の認証を取得以来、1999年にはISO9001の認証を国内全域で取得し、2001年には国内全域でISO14001の認証を取得しました。

 更に情報セキュリティ分野では、2006年にネットワーク保守サービス「RTS」でISO/IEC27001の認証も取得して以来、当社はISO規格に基づきマネジメントシステムを運用しています。



きんでんマネジメントシステム(KMS)の取り組み

「きんでんマネジメントシステム(KMS)」 とは、<きんでん>の一般工事部門におけるプロジェクトの6大管理(品質(Q)・コスト(C)・工程(D)・安全衛生(S)・環境(E)・コンプライアンス(+C))を網羅し、その中にISO(品質・環境・労働安全衛生)の要求事項を加えた、当社独自に運用しているものです。

<きんでん>の一般工事部門では、20年以上におよぶISO活動の実績をふまえ、ISO規格への適合をISO9001/14001:2015に基づき、2022年2月以降、ISO認証からきんでんマネジメントシステム(KMS)の運用によるISO適合証明に切り替え、顧客満足・業績向上を目指して取り組んできました。

さらに、2025年2月にISO45001:2018(OHSMS労働安全衛生マネジメントシステム)の適合証明を取得しました。

今後は品質・環境に労働安全衛生を加えた3つのマネジメントシステムでPDCAサイクルを回し、継続的改善に取り組んでまいります。

ISO適合証明とは、自社のマネジメントシステムがISO規格に適合していることを表明する方法の一つです。ISO規格においても以下の4つが示されています。

  1.  ①自社のマネジメントシステムがISO規格に適合していることを宣言する。
  2.  ②顧客などの利害関係者に自社のマネジメントシステムがISO規格に適合していることを確認してもらう。
  3.  ③組織外部の第三者に自社のマネジメントシステムがISO規格に適合していることを確認してもらう。
  4.  ④外部機関によってマネジメントシステムの認証・登録を得る。

当社では、多くのお客様とのつながりを考慮し③の第三者に確認してもらう方法で④の認証登録から切り替え、ISO適合証明を受領しました。



なお、ISO9001/ISO14001認証につきましても、継続して下記のとおり登録しています。


<ISO9001/ISO14001>

 審査登録機関:一般財団法人建材試験センター(JTCCM)

  1.  ・京都、奈良、和歌山、滋賀の4支店及び東北支社
  2.   適用範囲:電気関連施設の設計及び施工

 審査登録機関:一般財団法人日本品質保証機構(JQA)

  1.  ・電力支社※
  2.   適用範囲:送電線設備・発変電設備の設計及び施工
    1. <ISO/IEC27001>※

       審査登録機関:英国規格協会(BSI)

      1.  ・本店
      2.   適用範囲:ネットワーク保守サービスのためのサーバシステムの運用管理

      ※印につきましてはKMSへの切り替え予定はありません。