安全で高品質な施工を実現
作業の効率化のための「新型分電盤」を開発

 当社は、パナソニック株式会社エコソリューションズ社(本社:大阪府門真市 社長:𠮷岡民夫)と共同で、従来型の分電盤と比べてケーブル配線に伴う作業時間を5〜6割削減することが可能となった新型分電盤を開発しました。

【開発の背景】

 近年、建設業界の人手不足に伴い現場では作業効率の向上に対するニーズが高まっています。このたび当社は、建築物の照明・コンセントなどに電気を安全に供給するための分電盤配線作業に着目し、パナソニック株式会社エコソリューションズ社と共同で作業効率を向上させた新型分電盤を開発しました。
 従来型分電盤では負荷側(二次側)ケーブルの接続箇所が分電盤内の左右外側に配置されており、同作業は
 @ケーブルを左右に振り分ける
 A分電盤の天面(底面)に開けた取り込み用の穴(通線孔)を通してケーブルを引き込む
という手順を経て、振り分けたケーブルを配線用遮断器(ブレーカー)に接続します。しかし、@に関してはケーブルを左右に振り分ける作業負荷が重いことに加えて、設計変更が行われた場合は再度振り分け直しが発生する、Aに関しては余長をとったケーブルを通線孔に通す作業負荷が重い、という問題がありました。また、同作業は誤結線を発生させないように集中力が要求される上、作業スペースをあまり確保できない電気室内で行われることが多く、作業者にとって精神的・肉体的に負荷のかかる作業です。従来型分電盤では約70回路の配線作業の場合、熟練技能者が施工しても3日間を要していました(1人で作業をすると仮定)。今回開発した新型分電盤は同作業におけるこれらの作業負荷を軽減します。


【新型分電盤の特徴】

供給側(一次側)銅帯を分電盤内の左右に配置することによって、分電盤の中央に二次側ケーブルを配線でき、振り分け作業(上記@)が不要になると同時に分電盤内の配線距離も短くなるため、ケーブルなどの配線部材の使用量の削減にもつながります。

分電盤の「上部前面枠」と「下部前面枠」を取り外し可能とすることで、今まで通線孔を通して分電盤内に引き込んでいたケーブル(上記A)を、分電盤の前面から一度に分電盤内へ押し込めるよう改良しました。改修工事などの際も前面からケーブルの取り外し、押し込みが可能なため従来よりも短時間で作業を終えることができます。また、分電盤上部での作業も不要となったため、脚立などを使用する必要もなくなり、安全で効率的な作業が可能となりました。さらに作業姿勢にも余裕ができるため、施工者の疲労を軽減できる上に、施工品質の向上にも大きく貢献します。

 これらの特徴を持つ新型分電盤は、検証の結果従来型分電盤に比べてケーブル配線に伴う作業時間を5〜6割削減することができます。また、作業効率を向上させる点が評価され、開発者が一般社団法人日本電気協会より2015年度澁澤賞を受賞しています。


【今後の展開】

 本新型分電盤は5月25日から27日にかけてインテックス大阪で開催される「JECA FAIR2016〜第64回電設工業展〜」に出展し、同展示会の製品コンクールにも参加します。今後も当社は作業効率を向上させる製品や工法の開発への取り組みなどを通じて、高品質でコストを抑えた設備を提供しお客さまニーズに応えるとともに、施工力不足問題の解決を図ることで設備工事業界の発展に寄与したいと考えています。


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